東京の焼肉店でバランスの取れた店が人気と聞くと、庶民的で決して雰囲気がよいとはいえない店はどうなのかと思います。このような店は長年その場所にあり、小さな店でありながら、コアなファンが足しげく通う店となっています。なにか新しいことをするわけでもありませんし、かと言ってこれまでのやり方を変えるわけではないという店もあります。
このような店はいわゆる映える店ではありませんが、人々の趣味嗜好が違うように、焼肉店の趣味嗜好もそれぞれ違うため人気があります。店そのものが自分軸で営業されており、流行に捉われることがない。昔の味を守り続けているため、子どもの頃食べた味がそのまま変わらないというような店です。どこか懐かしさもあるので、店にいくとタイムスリップしたかのような気持ちになります。東京にもこのような焼肉店は当然あります。下町の方にいくと多く、時代の流れも古き良き時代のままという感じです。
時代の流れとともに変わらないからいいものはたくさんありますが、このような変わらない味を大事にしている焼肉店も変わらずに営業中となっています。もちろん、職人技のあるご主人は手切りで肉1枚1枚をカットしており、どの肉を食べても味に差が出ないようにしています。