東京の焼肉を食べにいった際にバリエーション豊かな店があふれていることに驚かされます。同じように思われた方は多いことでしょう。想像しているよりも、東京という街は飲食店のレベルも高ければ、店の数がただ多いだけではなく複数の系統に分かれているのです。これまでの焼肉のイメージを覆すような店が多く、それは決して悪い意味ではなく、むしろよい意味で覆してくれます。私たちが食事になにを求めるのかは人それぞれ違いますし、誰と食事をしているのかでも違ってくることでしょう。その食事1回1回に大きな意味を持つ場合もあれば、ただお腹を満たすだけの食事である場合も当然あるのです。そう考えると、焼肉と一言でまとめるのはちょっと違うような気もしますし、深く考えるとお店にとっても失礼なことにつながるような気もします。
東京の焼肉店のバリエーションは大きく分けると3つに分かれます。一つ目は高級店で普段使いというよりもあらたまった場で利用する店です。例えば、会社で他社を接待するときや、お客様をもてなす場、恋人や家族との記念日に利用するようなお店を指します。このようなお店は価格帯も一般的な店と比べて3倍以上するのは当たり前であり、お店の場所もいわゆる一等地にあります。主要駅から徒歩5分以内だったり、東京23区の中でも地価が高い場所に位置しているといえるでしょう。そのため、地価の高さが店舗の家賃の高さにつながっており、その価格も食事代にどうしても反映されてしまいます。とはいえ、このような場所にあるお店はその場所に立地しているだけで価値があるといえますし、なによりも客層がよく気持ちよく食事ができる可能性が高いといえるでしょう。
実際に、その場所で食べられる食事内容も立地に負けないような高級な食材が使われているのが大半なので、食事そのものもおいしく食べられることがほとんどです。なかには、完全予約制にしており、お客様の組数も1日〇組までと限定している場合もあります。紹介でなければ立ち入ることができないとか、場所そのものを予約が取れた人のみに限定公開しているようなお店もあるとのこと。価格が高いというだけではなく、付加価値が付いているのが一般的です。
二つ目は普段の食事で利用できる入りやすいお店です。東京の焼肉店では全国チェーンの店であればそのほとんどが東京に店舗を構えています。東京から1店舗目を始めることも多いので、まだ発展途中の店も利用できます。2、3年経って全国に店舗を構えるようなケースもあるので、東京で成功できるかどうかはその後の発展に大きく関係してくるといえるでしょう。価格帯も無理なく利用でき、最近は再び食べ放題という店も増えてきました。しかし、以前食べ放題の店が流行したときと違うのは、自分から取りに行くような形式ではなく、テーブルからタブレットを用いてオーダーするような方式となっている点です。このような形式の方が安心して食べられるのは確かです。取りに行く形式の場合は、不特定多数がトングを使いますし、なかには衛生面に疎いタイプの方もいるので、たくさん食べたいと思っていても、この手のお店にはいかないという方もいました。
3つ目は高級店と普段の食事いずれの場合でも利用できるお店です。東京にはこの手の店が数多く存在しており、ここならどのようなときでも利用できると多くの方から支持されています。急なお客様がきたというときは、高級店を予約したいと思っていても急にはできないことがほとんどです。お客様をもてなすこともでき、急な予約でも利用できる店というのは無くてはならない店といえるでしょう。このような店は食材にもこだわりを持っているので、舌の肥えた方でも満足できる焼肉店といえます。